保育士からOLへの転職はできる?
OLとはOffice Ladyを略した和製英語で、一般的に会社勤めをする事務職の女性として使用することが多いようです。この記事でも会社勤めをする事務職の女性という意味でOLという言葉を使います。
保育士からキャリアチェンジを考えるときに、OL(事務職)として働くことを候補として考える方は多いのではないでしょうか。「保育士は保育士への転職しかできないのではないか」「パソコンが苦手だから無理かな」と不安を感じている保育士さんも少なくないと思います。保育士と事務系の仕事では業務内容が異なります。保育士とOLの仕事にはどのような違いがあるのかご紹介します。
給与
やはり給与面は気になる部分ですよね。仕事内容にもよりますが、一般的には保育士よりもOLの方がお給料のほうが高いことが多いです。保育士は年収300万円前後なのに対して、一般企業の事務職は350万円を超えるところもあります。仕事の量
保育士はサービス残業や持ち帰りの仕事が多いと感じている方も多いのではないでしょうか。仕事内容や職場によって異なりますが、OLの仕事は残業があまり多くなく、月の残業時間が10~20時間以内に収まることが多いです。
休日
保育士はシフト制で勤務することが多く、土曜日が出勤になることもあります。一般企業は土日休みの会社が多いので、休日の予定が立てやすくなります。安定性
保育士を含め保育園は女性の比率が高く、結婚や出産をした後、職場に復帰する人が多く、女性にとって働きやすい環境といえます。また、保育士として転職するとき比較的年齢を気にする必要がないことや、保育士としてのスキルがどの保育園でも生かしやすいことを考えると、転職がしやすい仕事といえるでしょう。一方、事務職として企業で働く場合、安定して働けるかどうかは、会社ごとの社風や環境によって異なります。保育士のほうが仕事としての安定性は、高いと言えるでしょう。家賃補助
OLとして一般企業で働く場合、家賃補助がある職場は多くありません。保育士として働く場合、一般企業に比べると家賃補助がある職場が多いのが特徴です。これまで家賃補助がある職場で仕事をしていた保育士は、OLとして転職するときに家賃補助がなくなるということを考慮して転職先を探すことをおすすめします。
人間関係
OLとして働く場合、仕事で関わるのは、同僚、法人の顧客、個人の顧客などです。仕事の内容にもよりますが、大人と関わる機会が多くなります。一方、保育士として働く場合、同僚、子ども、保護者などと関わりを持ちます。また、乳幼児と過ごす時間が長く、保育するという立場で関わりをもちます。子どもが好きで保育士になった方や、子どもの日々の成長を見てやりがいを感じることができる保育士さんもたくさんいると思います。一般企業へ転職したときにギャップを感じることがあるかもしれません。仕事のスタイル
保育士の仕事は室内外を1日中動いていて、座る機会の少ない仕事です。一方、OLは デスクワークの仕事が多く、保育士に比べると動くことが少なく感じることでしょう。OLとして働く場合、パソコンスキルや電話や受付対応など一般的な事務スキルは必須です。保育士として仕事をしているときには、あまり機会がない仕事内容なので、転職した後は慣れるまで苦労を感じることがあるかもしれません。保育士のスキルを活かせるOL以外の仕事
これまで保育士とOLの仕事を比較してきました。保育の仕事は好きだけど、健康上の事情などでデスクワークの仕事で転職したいと考える方に、おすすめの仕事をご紹介します。保育事務
保育士のスキルを活かせる仕事として保育事務があります。保育事務は保育園の運営に関わる事務仕事に関わる仕事です。経理、人事、総務、労務など幅広い事務をカバーします。保育園によっては保育士に代わって一部の保護者対応などを行うこともあり、保育士としての経験を活かすことができるのもうれしい点ですね。事務職に関する専門スキルが必要となりますが、デスクワークでありながら保育に関わり続けることができます。まとめ
今回は保育士からOLへの転職についてお話ししました。保育士とOLは仕事内容が全く違います。そのため、自分にとって仕事のやりがいは何か、またどのようなことに楽しさを見出すことができるのか、もう一度考えてみましょう。また、保育士からの転職はOL以外にもあります。視野を広げて考えてみると良いかもしれません。
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